Saien
2016
敷地は改修された世界遺産である姫路城南東部に位置する。計画道路の拡張により、40年程前にクライアントの父親が建てたコンクリート杉板型枠打放しの住宅を、新しく2世帯住宅に建て替える計画である。
90歳をこえた父親の記憶の継承として、外観を全面コンクリート杉板型枠打放しとし、また以前の庭にあったもちの老木や景石、灯ろう、欄間、書院の障子も、新しい庭や建物に使用している。どこからも緑が楽しめるよう庭を配置することで内外が一体となり、四季の移ろいを感じながら気持ちよく暮らせる住まいである。
所在地:兵庫県姫路市
構造:地上2階RC造(住居棟)+S造(車庫棟)
建築面積:365.58m²
延床面積:453.52m²
写真:福澤昭嘉
PIECES
大西憲司設計工房のこれまでの作品やプロフィールなどをご紹介しています。
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