Shioya
2016
敷地は神戸市塩屋の高台に位置する。 神戸市育ちのご主人が塩屋に住みたくて、 淡路島や明石大橋を眺望できる高台の旗竿敷地を購入され、ご夫婦の住まいの計画が始まった。
敷地の「竿」の部分をアプローチ・駐車スペースに、「旗」の部分に建物を配置し、建物は眺めのよい西側を開放、隣家か迫る東・南・北側を閉じる構成とした。
1階には、玄関からの通り土間を介して繋かるように配置された主寝室・子供室・洗面・浴室があり、いずれも西側に向って開放された開口部によって採光・通風・眺めか確保されている。一方、正面の階段を上がった2階は、キッチン・ダイニング・リビング・和室がスキップフロアによってそれぞれ領域をつくる一室空間となっており、南側ハイサイドライトの光が、南から北へ下がる勾配天井をなめながらそこを照らしていく。
2陛デッキテラスの階段から屋上へとあがることができ、そこからの眺望は絶景である。 造園の仕事をされていたご夫婦が植えられた木々や草花とともに良好な環境の中に溶け込み、緑や風・光など、自然を楽しみながら暮せる気持ちのよい住まいを目指した。
所在地:兵庫県神戸市
構造:地上2階木造
建築面積:48.36m²
延床面積:78.45m²
写真:福澤昭嘉
PIECES
大西憲司設計工房のこれまでの作品やプロフィールなどをご紹介しています。
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