1998
敷地は地下鉄中津駅の東に位置し、近くには同時期に竣工したローツェIがある。限られた敷地の中で、経済効率と良好な住環境を前提に計画した。建物を南棟/北棟に分け、1フロアーにそれぞれ2戸ずつ配置、2棟間に中庭をとって各住戸の独立性/採光/通風などを確保している。8層吹抜の中庭は、居住者の共有空間として、生活上のゆとりと快適な空間の場となることを意図した。居住者はエレベーターから降りると、中庭に面した廊下状のアプローチ空間から各住戸の入口へと導かれる。
外観の形態は道路斜線によるセットバック部分を曲面処理してデザインしている。仕上げはコンクリート打ち放しとし、最上階は建物を軽く見せる為に、白色のリシン吹き付けとした。内部は床をフローリング貼、壁、天井をコンクリート打ち放しとし、限られた仕上げによりローコスト化を図っている。
所在地:大阪市北区
構造:RC造8階建
用途地域:商業地域
敷地面積:278.21m²
建築面積:188.38m²
延床面積:1084.83m²
写真:福澤昭嘉
PIECES
大西憲司設計工房のこれまでの作品やプロフィールなどをご紹介しています。
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