敷地は枚方市北部の閑静な住宅地に位置する。曽祖母が住んでいる住宅を建て替えて、別々に住んでいる祖母と娘家族、曽祖母の四世代同居の住まいである。計画は敷地が道路から70cmの高低差があり、曽祖母が車椅子の生活の為、敷地南側の端にスロープを設け、1階に配した曽祖母の寝室までバリアフリーとした。街との繋がりが希薄な周辺環境に対し、スロープ横に石積みの階段と、石張りにした駐輪場を設け、周りにアオダモ・ヤマボウシ・イロハモミジの高木と、ツツジなど花の咲く低木を足下に植えた。開放的なアプローチが街と繋がり、目を楽しませ、道ゆく人にも心が和むようにした。又、散りばめられた庭の木々や草花などによる季節の移ろいや、光や風など自然を感じられ、世代の違う家族がお互いを想い合い、楽しく気持ちよく暮らせる住まいを考えた。

所在地：大阪府枚方市

構造：専用住宅

構造規模：木造2階建

敷地面積：248.86m²

建築面積：124.08m²

延床面積：230.03m²

写真：福澤昭嘉